法中之桥

Title: 「もう、手遅れのようだぞ」 [Print this page]

Author: 1350768rcf    Time: 2014-10-21 23:56
Title: 「もう、手遅れのようだぞ」
「呪法のこととか、なんでそんなに見てきたように知っているんだよ?」
「見てきたからに決まっておるだろう」
 やっぱり、こいつの年齢はわからない……,ヴィトン タイガ。
「しかし、呪法の毒気は消えようとも、ここで死んだ者の魂はまださ迷っておるのであろう,ルイヴィトン 財布。うつほよ、どうするのだ?」
「どうって言われても……ちょっとこの数、あり得ないんですけど」
 うつほは赤木ヶ原全体を見まわしながら、泣きそうに訴えた,vuitton 財布。いくら不気味な気配が漂っていようとも、オレ達には何も見えないから怖がりようがない。
「じゃぁ、これ付けてください。私だけ見えているなんて不公平です」
 なぜか逆ギレぎみに渡されたのは、ぐるぐる渦巻きの分厚いメガネだった。魔法がかかっているだろうことはわかっていても、こんなウケ狙いのデザインをリーフさんまで付けるなんて、どこかから苦情が来るぞ,ヴィトン モノグラム。
「わっ……!?」
 でも、お互いの顔を見て笑っているヒマはなかった。メガネを付けたとたん、無数の青白い光が荒野中を漂っているのが見えた,ヴィトン バッグ。ふわふわと浮かんでいるだけのもの、高速で横切っていくもの、とにかくものすごい数だ,ヴィトン ダミエ。
「これ全部、死んだ人の魂なのか,ヴィトン ダミエ?」
「おとなしい光は、たぶん案内に応じてくれると思いますけど、ほとんどはやっぱり怨念のかたまりです。さっきから私たちを観察しているみたいだから、何をしに来たのかわかったら、怒って攻撃してくるかも……」
「おい、魂どもよ! わしらが案内してやるから、さっさと冥界へゆけ,ヴィトン 長財布!」
 遠慮なく叫んだシオンの大声に、魂よりオレ達の方が息を呑んで目を見張った。うつほが警告したそばから、この妖精もどきは……!
「な、な、なんてことするんですか!?」
「ヤツらを案内するために来たのだから、どうせ遅かれ早かれバレるわ」
「だ、だからって、そんな挑発するみたいに言わなくてもいいじゃないですか,vuitton 財布! もっと、こう、やんわりと説得して……」
「もう、手遅れのようだぞ」
 誰に対しても尊大なシオンをのぞいて、一番冷静なリーフさんが視線で示した先には、明らかに敵意と殺気に満ちた光が集まっていた,ヴィトン ダミエ。
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