6854392lnz Publish time 2014-10-06 21:23:53

どこから聞こえてくるのか、まるで見当もつかない

「ぎぎゃあああ! 痛い、痛いのは嫌だ,monster beats solo! もっと力、ちから、チカラを!」
 たちまち再生し、繰り返し振るわれる黒の腕。
「無駄だ! ……なに!?」
 先ほどと同じように防ごうとしたヴァリスの身体を、黒い鉤先が鋭く斬り裂いていく。……どころか、先ほどと同様に繰り出されたヴァリスの手刀が、今度はその腕を傷つけることさえできなかった。
「なんだと,ヘッドホン!?」
「ヴァリスさん,ヘッドホン! 下がってください!」
 今度はシャルが『差し招く未来の霊剣(エレメンタル・ブレード)』を振るい、渦巻く炎で『レイフ』の肉体を焼き払う。
「ぎあああ! 熱い,monster beats pro! 熱いよお,モンスター ヘッドホン! 熱いのは嫌だあああ!」
 身の毛もよだつ叫び声をあげる『レイフ』。しかし、それも一時のこと。すぐに続く炎による攻撃は効かなくなった,beats by dr.dre。
「まさか、受けた攻撃の耐性を得ているの?」
 しかも、欠片も残らず消滅させる【魔法】でも復活してしまうのでは、一体どうやって倒せばいいと言うのか? 今でこそ、シャルが属性を変え、攻撃手段を変えて対応しているけれど、それも『レイフ』がすべての攻撃に耐性を得てしまえばそれまでだ。
「ア、アリシア,monster beats studio! あいつの力、わかる!?」
 わたしは、自分の身を抱きしめるようにして震えているアリシアの肩を揺さぶりながら、声をかけた。酷なようだけど、対策を練るには彼女の【スキル】が必要だった。
「え? あ、ご、ごめんなさい、シリルちゃん」
「ううん、いいわ、それより……」
「う、うん。あの人、ぐちゃぐちゃなの……」
「え?」
「人間で、モンスターで、……でも、やっぱり人間で。ライルズさんの時みたいにはっきりした【ヴィシャスブランド】も見えないの。たぶん……」
 とそこへ、アリシアの震える声に、重なるように別の声が響く。
〈【調整型人造魔神】,モンスター ヘッドホン。同調系の能力でも、簡単には見破れない〉
 奇妙な抑揚のある話し方。男なのか女なのか、若いのか老いているのか、それすらもわからない微妙な声音。どこから聞こえてくるのか、まるで見当もつかない,ヘッドホン。
「だれ?」
〈ラディス・ゼメイオン〉
「なんですって?」
 まさかこの声が? でも、広間にいた『ヴェルフィン』の時の声とは、似ても似つかない。
〈……黒髪の男がいない,ヘッドホン。あれだけ頭に血を昇らせながら、なぜ来ない?〉
「嫌味のつもり? あなたが足止めに寄越した、フェイルの相手をしているに決まっているでしょう?」
 わたしがうんざりしながらそう言うと、ラディスはわずかに驚いたようだった。
相关的主题文章:


   http://www.51baiditan.com/forum.php?mod=viewthread&tid=121430

   http://www.vj6.cn/forum.php?mod=viewthread&tid=128565

   http://www.mlzzw.com/bbs/forum.php?mod=viewthread&tid=585649&extra=
Pages: [1]
View full version: どこから聞こえてくるのか、まるで見当もつかない